今更読むシリーズ。今日は「織田信奈の野望 10 」です。ライトノベルです。
評価:★★★★☆(星4つ)


-----------------------------------------------------------------------------
 "今回は海戦だ"の煽り文句のオビの織田信奈の野望10巻です。ついに二桁突入ですよ!!
 内容としては、過去から来た主人公"相良良晴"が過去に飛ばされたそこは戦国時代だけど僕らの知ってる戦国時代とは違って"女"武将が存在する戦国時代で!?
 って感じのシナリオですね。信長が女武将の信奈になってたり、光秀が女武将だったり、ぶっちゃけ主人公が秀吉と入れ替わってるのでそれ以外ほぼ全員女武将になってたりします。

 今回は毛利水軍のメイン村上武吉率いる、村上水軍と、南蛮蹴鞠大会で一度は和睦したはずの本願寺を元とする"本猫寺"とのW合戦がメインですね。確かに煽りにあるとおり水軍との戦いがメインみたいになってますが実際はほとんど水上戦はやってないです。
 いやー、個人的に伊達の次に好きなのが毛利なので毛利メインの合戦が超絶ウキウキでした。特に"両川"小早川、吉川姉妹が出まくってる所がいいですね。信奈が窮地に陥れられてる所もいい感じです。
 雑賀孫一の一騎当千振りもやばかった。孫一の活躍を大々的に描いてから、合戦報告で上がってくる"~討ち死に "という文章がもうニヤニヤが止まりませんでした。やっぱり、戦国系小説や漫画なら合戦の戦場報告は絶対に入れるべきですね。客観的にどれだけ強いのか分かるのは大事です。

 さて、問題点はやっぱり煽りで海戦と書いているのにほとんど海戦の描写が無かったことですかね。(印象が薄かったとも言いますが) 
 村上武吉が一船で堺に来て今回のメインとなるあるものを持ってくるのと、毛利軍との戦で数ページかかれてただけでしたね。合戦のメインはほとんどが孫一の陸戦でした。
 あと、後半が長いのでどうせなら海戦メインだって煽るより最後の方の内容を取って"信奈究極の選択"とかって煽りの方がよかったんじゃないかなと思いました。
 
 全体としてはいつも通りの"信奈の野望"シリーズで、最初からロリコンしまくり女性武将でまくり最後はそんなことまでしちゃいますかって感じです。次巻で今回の内容がどれだけ重要か分かってくる感じなので今までのシリーズを読んでた人は読んだほうがいいですよ。